会長あいさつ

会長写真

 日本外来小児科学会は2016年1月4日に一般社団法人へ移行し、同年8月27日に高松で開催された総会において会長に就任させていただきました。私たちの学会は徳丸實、五十嵐正紘両氏の出会いから始まり、1991年に発足しました。設立当時、学会を代表する会長はその年度の年次集会を主催する理事とし1年ごとに交代していましたが、学会運営の継続性などを考え2002年より理事長職を置くこととなりました。初代理事長は徳丸實、その後、五十嵐正紘、江上経誼、鈴木英太郎と受け継がれ、一般社団法人での会長は理事長の職務を引き継ぐものとなります。

 私は学会の設立準備会から参加させていただき、学会発足後は総務の仕事を長く務めさせていただきました。設立時には会員数も少なく、ワークショップを中心として討論が盛んで、熱気を帯びた学会でした。その後、小児医療の重心が外来医療に移るのに伴い、会員は急激に増加し学会も大きくなってきました。学会活動も多様化し、それに伴い様々な課題が出てきていることも確かです。

 日本外来小児科学会は定款にも記されているように、「小児の総合医療と外来医療に関する研究と教育を促し、もって小児医療の向上をはかる」ことを目的としています。そして、研究部会、教育部会、診療部会、社会活動部会、運営部会の5つの部会がこの目的を達成するために活動しています。学会の設立時には診療部会の活動が中心でしたが、その後教育部会、研究部会が活性化し、2000年にはアドボカシー委員会が誕生しました。これからは、各部会がバランス良く活動していくことが大切だと考えています。

 設立から25年を経過し、この間に子どもを取り巻く社会の状況にはさまざまな変化が起こっています。学会として多くの問題に取り組んできましたが、子どもの健康を守るために取り組むべき課題は、時代の変化とともにさらに増えているように感じます。今、必要とされているものを敏感に察知し、柔軟に対応できる学会活動を目指していきたいと考えています。最近では社会活動部会アドボカシー委員会に作られた子どもの貧困問題検討会、教育部会生涯教育委員会に作られた自己学習プログラム検討会などが活動を開始しており、今後の躍進が期待されます。

 学会の会員数は現在2500名を超え、開業小児科医が多数を占めていますが 、小児の外来医療に関係した多職種の人たちが参加していることが当学会の大きな特徴の一つです。小児医療にとって異なった職種の交流は極めて重要なことであり、本学会の特徴の一つとして今後も多職種連携の活動を進めて行きたいと考えています。

 より多くの方に参加していただき、当学会の設立時からの理念である「ただ聴いて帰るだけでなく、自ら発信する」学会となるよう、皆さまのご協力をお願いして挨拶といたします。

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